彗星のごとく現れ、ネットの音楽界を席巻しているボカロP「ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ」さん。
一度見たら忘れられない名前と動画タイトル、ネットミームを駆使した中毒性の高い楽曲、そしてクオリティの高い映像で、またたく間に話題になりました。
その一方で、中の人の性別や、一体何者なのかといった疑問に加え、プロセカが出禁になったのではないかと言われている件でも注目を集めています。
この記事では、そんな謎多きクリエイター「ぬぬぬぬ」さんのプロフィールや実績、そして多くの人が気になっている中の人の性別や「プロセカ出禁」の真相について、公式情報をもとに分かりやすく解説していきます。
ボカロPの「ぬぬぬぬ」さんって何者?謎に包まれたプロフィール
「ぬぬぬぬ」さんは、作詞・作曲からイラスト、動画制作、ボーカルの調声まで、すべてを一人でこなすマルチクリエイターです。その多才ぶりもさることながら、一度見たら忘れられない強烈な個性を持っています。
こだわりが強すぎる?「ぬ」だらけの名前
最大の特徴は、やはりそのお名前。ひらがなの「ぬ」がただひたすらに連なっています。YouTubeでは50文字、ニコニコ動画では最大810文字もの「ぬ」が確認されています。
本人は、ニコニコ動画のユーザー名である「ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ」(16文字)で呼ばれるのが一番しっくりくるそうです。それ以外の長さで呼ばれると、少し悲しい気持ちになってしまうのだとか。ちなみに、「ぬ」という文字が大好きで、逆に「め」は苦手というユニークな一面も持っています。
「ぬぬぬぬ」さんの唯一無二の作品スタイル
「ぬぬぬぬ」さんの作品は、ただ面白いだけではありません。その根底には、確かな技術力とセンスがあるのです。
- ネットミームを極限まで敷き詰めた曲 流行りのネタから少し懐かしいネットミームまで、ありとあらゆる要素を絶妙なバランスで楽曲や映像に盛り込んでいます。
- 独特すぎるキャラ付け 東北きりたんやずんだもんといった合成音声キャラクターたちに、独自の強烈なキャラクター性を与えてしまうのも特徴です。
- お決まりの挨拶 楽曲の冒頭で「ついに始まりました。ボカコレです!」というセリフが入るのが恒例。ボカコレ(後述)に参加していない曲でもこのセリフから始まるため、ファンにとっては「いつものやつだ!」と安心するポイントになっています。
使用する音声合成ソフトも非常に多彩で、東北きりたん、ずんだもん、初音ミク、可不など、楽曲の世界観に合わせて様々なキャラクターを登場させています。
「ぬぬぬぬ」さんの中の人の性別は?男性・女性という噂は本当?
そんなミステリアスなマルチクリエイターである「ぬぬぬぬ」さんですが、ファンが特に気になるのが「中の人」の性別でしょう。長らく謎に包まれていましたが、2025年2月、この議論に終止符が打たれる(?)かのような一本の動画が投稿され、大きな話題を呼びました。
それは、ぬぬぬぬさん本人による自身の楽曲のセルフカバー動画。
ファンは「ついに本人の声が聞ける!」「これで性別が判明する!」と期待に胸を膨らませました。しかし、投稿された動画の冒頭に表示されたのは、「ボイスチェンジャーで全体的に声質や声の高さを鬼加工しております。予めご了承ください。」というテロップ。
その言葉通り、披露された歌声(というよりほぼ叫び声)は強烈に加工されており、地声を判別するのは極めて困難。この期待を良い意味で裏切る展開に、コメント欄では性別についてこのようなコメントが見られました。
- 女性説「ボイチェンしてても女の子に聞こえる」「おもしれー女すぎて好きになった」
- 男性説「お前 男だろ」「これで男だったら意味わからん(褒め言葉)」
- 混乱する視聴者「男…?女…?どっちなんだ…」「セルフカバーなのに性別が分からない謎」
このように、コメント欄では性別について「結局どっちなんだ…」という声が多数を占める結果に。
結論として、本人がセルフカバーを投稿したにもかかわらず、鬼レベルの音声加工によって性別は依然として謎のままです。「分からない」という状態こそが、現在のファンの間での共通認識と言えるでしょう。
この徹底して正体を明かさないスタイルと、ファンを巻き込んで楽しませるエンターテイメントの精神。このミステリアスさこそが、「ぬぬぬぬ」さんの魅力なのかもしれませんね。
「ぬぬぬぬ」さんがボカコレの歴史を塗り替えた?前代未聞の「5連覇」

「ぬぬぬぬ」さんの名前をボカロ業界に轟かせたのが、ドワンゴが主催する一大イベント「The VOCALOID Collection(通称ボカコレ)」での圧倒的な実績です。
ボカコレは、数多くのボカロPが新作を一斉に投稿し、ランキングを競うお祭りで、ここで結果を出すことはクリエイターにとって大きな意味を持ちます。
「ぬぬぬぬ」さんは、この大舞台でとんでもない記録を打ち立てています。(2025年8月現在)
- 2022春 REMIX部門 優勝:初投稿にして、いきなりの優勝という衝撃デビュー。
- 2022秋 REMIX部門 優勝:2連覇を達成。
- 2023春 ルーキー部門 優勝:「よ う こ そ、 シ チ ュ ー う ど ん 銭 湯 へ !!」で優勝。
- 2023夏 ネタ曲投稿祭 優勝
- 2024冬 ネタ曲投稿祭 優勝
なんと、部門は違えど5回連続で優勝という偉業を成し遂げたのです。これはボカコレの歴史の中でも異例の快挙であり、その実力と人気が本物であることを証明しました。
「モミアゲヲシャカアゲヲ」がYouTubeで2500万再生、「みむかゥわナイストライ」が5500万再生を突破するなど、数々の楽曲がミリオン再生や殿堂入りを果たしており、その勢いはとどまるところを知りません。
「プロセカ出禁」は本当?採用見送りの真相を徹底解説

輝かしい実績を重ねる一方で、「ぬぬぬぬ」さんには「プロセカ出禁」という少し不穏な噂がつきまとっています。これは一体どういうことなのでしょうか?
発端はボカコレ2023春の優勝曲
この話の発端となったのが、ボカコレ2023春のルーキー部門で1位を獲得した楽曲「よ う こ そ、 シ チ ュ ー う ど ん 銭 湯 へ !!」です。
ボカコレのルーキー部門で優勝した楽曲は、大人気リズムゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」(プロセカ)に収録されるのが通例でした。しかし、この楽曲はプロセカへの収録が「見送り」となったのです。
なぜ収録されなかった?公式が発表した理由
プロセカ運営は、この件について異例の声明を発表。その理由を次のように説明しています。
(要約)関係各社で慎重に議論した結果、
- 映像内のオマージュやパロディの引用元が多岐にわたる
- 性的表現を含む不適切な表現がある
と判断。プロセカの対象年齢や展開地域などを考慮すると、収録は難しいという結論に至った。
この楽曲には、ニコニコ本社爆発や伝説のネットタレント「シャムさん」、さらには過激な表現など、非常に多くのインターネットミームやきわどいネタが詰め込まれていました。
運営側は、該当部分をカットして収録することも検討したそうですが、「元の作品に興味を持ったユーザーが、修正前の動画を視聴しに行く可能性が高い」と考え、最終的に収録見送りという判断を下しました。
重要なのは、運営が「作品やクリエイター自体を否定する意図は一切ない」と強調している点です。あくまでプロセカというプラットフォームのルールに沿った上での判断でした。
つまり、「出禁」というよりは「今回は残念ながら採用見送り」というのが正確な表現と言えるでしょう。
この一件がボカコレに与えた影響
この出来事は、ファンだけでなく多くのクリエイターにとっても大きな衝撃でした。そして、ボカコレの運営を動かすきっかけとなります。
この採用見送り問題をひとつの契機として、ボカコレ運営は「ネタ曲投稿祭」という新しい部門を設立しました。「ぬぬぬぬ」さんのような、笑いやインターネットカルチャーに特化したクリエイターが、より正当に評価され、活躍できる場所が公式に用意されたのです。
「ぬぬぬぬ」さんは、新設されたこの部門で2連覇を達成しており、まさに「ネタ曲の王者」として君臨しています。
まとめ「ぬぬぬぬ」さんは謎と才能が渦巻く新時代のボカロP
この記事では、ボカロP「ぬぬぬぬ」さんのプロフィールや性別の謎、そして「プロセカ出禁」騒動の真相について解説しました。
- 何者? 作詞・作曲から映像までこなすマルチクリエイター。
- 性別は? 非公開で、セルフカバー動画でも厳重な加工がされている。
- プロセカ出禁の真相 優勝曲の過激な内容から「採用見送り」となったのが事実。これを機にボカコレに「ネタ曲投稿祭」が新設された。
圧倒的な才能と、ルールに縛られない自由な作風で、ボカロに新たな風を吹き込んだ「ぬぬぬぬ」さん。その存在は、良くも悪くも全体に大きな影響を与え、新たな文化を生み出すきっかけを作りました。
次々と話題作を生み出す「ぬぬぬぬ」さんが、次にどんな作品で私たちを驚かせてくれるのか、これからも目が離せません。